白老町議会は10月31日、定例会10月会議を開き、2022年度一般会計補正予算案など議案1件、専決処分の報告3件、議員の派遣承認1件を全会一致で可決した。
補正予算は、今年度予算一般会計に3億3614万9000円を追加し、総額116億4376万円とする内容。新型コロナウイルス感染拡大や物価高騰の影響を受けた町内の高齢者、重度障害者、子育て世帯、農林水産関係事業者の負担軽減を目的に支援金を給付するなど、国が新設した「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金(重点交付金)」を活用した事業費を盛り込んだ。
質疑では複数の町議から「給付者側の視点と事情に沿った早期の給付」を求める声が相次ぎ、町も「12月中の給付を目指す」とした。
行政報告で戸田安彦町長は仙台藩元陣屋資料館の北海道遺産選定について「地域遺産の普及啓発と担い手支援を行う北海道遺産協議会と連携し、仙台藩が白老で育んだアイヌ民族と和人の歴史を広く道内外に向けて発信するとともに史跡の本質的価値に磨きを掛ける取り組みを進めたい」と述べた。