安平町内で死亡交通事故ゼロの日が、10月31日で1000日に達した。町交通安全推進委員会は、「町内の関係団体の協力を得て展開する地道な交通安全啓発が町民に浸透してきた」と手応えを語り、今後も気を緩めずに啓発に力を注いでいく。
町内では、2020年2月4日に安平地区の国道で大型トレーラーとワゴン車、軽乗用車の車両3台が絡んだ事故が発生し、軽乗用車を運転していた男性が亡くなった。この事故から2年8カ月以上が経過し、死亡交通事故ゼロの日が1000日になった。同委員会によると、旧早来町と旧追分町が合併して以降の統計では、15年10月の1777日に次いで死亡交通事故のない日が続いている。
同委員会は、町交通安全協会や交通安全指導員、苫小牧署と連携し、死亡事故につながりやすい小学生や高齢者を対象とした交通安全教室の実施を続けており、「交通安全の意識が高まってきた」と語る。児童には毎年春に自転車教室も開いていることから「自転車に乗る時、ヘルメットを着用する子どもが増えてきた」と実感している。
今月は冬の交通安全運動(13~22日)を控え、従来の街頭啓発はもちろん、子ども園や高齢者施設での交通安全教室を計画。12月にはドライバーへの啓発グッズ配布も考えており、死亡交通事故ゼロの日が一日でも長く続くよう、啓発強化に努める考えだ。