SLポロト号冬休み 冬囲い 来年4月中旬まで  白老

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2022年10月31日

 白老町の駅北観光商業ゾーンに展示されている蒸気機関車「SLポロト号」に27日、冬囲いのシートがかぶせられた。雪によるさびを防ぐためで、子どもたちや観光客の関心を集めた人気者は、一足早く冬休みに入った。

 1939年製造のSLポロト号は「デゴイチ」の愛称で知られるD51―333型で、総重量は125トン。室蘭本線、函館本線など道内7路線で75年まで活躍した。

 元機関士の証言から、54年の昭和天皇行幸の「お召し列車」に使われたことが明らかになった。引退後は町が旧国鉄から払い下げを受け、管理は町民有志による保存会が今年3月まで担い、4月に町観光協会が引き継いだ。

 この日は、町、町教委、白老ライオンズクラブ、白老観光協会の関係者ら約30人が参加。保存会の有志から段取りを学び、全長約10メートルの車体に巨大な黄色のシートをかぶせた。冬囲いは来年4月中旬まで続く。

 町観光協会の千葉勝宏事務局長は「駅北口から徒歩でウポポイに向かう途中に、SLポロト号があることを、来年以降も観光客や町民にPRしていきたい」と話していた。

こんな記事も読まれています

ニュースカレンダー

紙面ビューアー