北海道学童軟式野球都市対抗戦「EZO CITY THE BATTLE2022」が29、30両日、とましんスタジアム=苫小牧市=などでトーナメントが行われる。道内各地区の小学6年生で編成された選抜28チームが、1枠の全日本選抜大会(23年2月、兵庫県淡路市)切符を懸け戦う。苫小牧選抜は2大会ぶりの王座奪還を目指す。
2度の選考会を経て東胆振の各少年団から選ばれた18人で構成する苫小牧選抜。19、20年大会連覇、20年2月の全日本選抜大会優勝を誇る強豪だが、前回の都市対抗戦では準決勝で函館選抜に敗れ3位に終わった。
今年は「走力が高く、バントなど小技もできる」(石川将一監督)選手が多くそろう。23日には新型コロナウイルスの影響で2大会ぶり出場となる優勝候補の一角札幌選抜と、とましんスタジアムでナイターゲームを実施した。
序盤は守備が乱れ三回終了時点で0―4と大きくリードされた。そこから流れをつくったのは救援投手陣。まずは三回無死三塁でマウンドに上がった2番手山口隼人(新生台イーグルス)が「絶対に得点させない」と五回まで1安打に抑える力投。六回には4番手黒江琥温(泉野イーグルス)が無死満塁を無失点で切り抜けた。「緊張したけど、ストライクがよく入った」
攻撃面では「ノーヒットで泥くさく得点する理想の取り方ができた」(石川監督)と四回、五回に相手投手の暴投間に1点ずつを返した。六回には2死から3番上原優馬(泉野イーグルス)が三塁打。続く4番経塚大雅(拓勇ファイターズ)は「次につなげる意識だった」と三塁線を破る適時打で一時1点差に迫った。
試合は3―8で敗れはしたが、「緊張感のあるゲームを体感できたのは大きい。今できることはやれていた」と石川監督。トーナメント組み合わせは29日の開幕日に抽選。勝ち上がれば2日で最大5試合を行うハードスケジュール。個々の能力よりも18人が一つになって戦うことが重要になる。石川監督は「苫小牧選抜のプライドを持ちながら、どんなピンチになっても楽しくいつも通りのプレーをしてほしい」と期待した。
―苫小牧選抜メンバー
背番号 名 前 所 属
10 横谷 翔人 拓勇ファイターズ
1 上原 優馬 泉野イーグルス
2 加賀谷皇晴 末広アトムズ
3 熊野 博斗 沼ノ端ジェッツ
4 冨田 龍雅 白老町少年野球クラブ
5 経塚 大雅 拓勇ファイターズ
6 高橋 蒼空 拓勇ファイターズ
7 熊谷 琉心 明柳ジャイアンツ
8 川瀬 隼颯 泉野イーグルス
9 熊谷 颯泰 明柳ジャイアンツ
11 山口 隼人 新生台イーグルス
12 黒江 琥温 泉野イーグル
13 若生 蓮 沼ノ端スポーツ少年団
14 熊原 太陽 沼ノ端スポーツ少年団
15 西村 賢吾 拓勇ファイターズ
16 置田 大翔 日新スポーツ少年団
17 田中 玲冴 錦岡ジュニアタウンズ
18 富田 真人 北光ファイターズ