白老町の虎杖浜竹浦観光連合会の蒲原亮平会長(36)は30日から11月1日までの3日間、ベトナムのホーチミン市などを訪れる。虎杖浜、竹浦地区の観光資源を現地で紹介するのが主な目的で、両地区への「インバウンド(訪日外国人旅行客)の増加につなげたい」と意欲を語る。
同連合会は町西部の商業者ら50施設でつくる団体。地域の飲食店や温泉施設を紹介する情報紙「ゆたら通信」を発行するなど、両地区の誘客事業や情報発信事業などを手掛けている。今年はスマホでQRコードを読み込むと町内各地域の風景を一望できる取り組みや動画サイトでの映像配信を始めた。
蒲原会長はベトナム滞在中、各地を来訪して観光関係者に情報紙や動画サイトの映像を見せ、観光スポットや食など、地区のセールスポイントを紹介する。
今後の観光について「風景や食だけでなく、文化や住民の魅力の発信も鍵になる」と見ていることから、観光ツアーにも参加。現地の観光業者の旅の演出方法を研究し、虎杖浜竹浦地区の新たな周遊スタイルを模索する上で参考材料にする考え。29日に出国を控え、「互いの良さ、魅力を伝え合う時間にしたい」と力を込めた。
今後は月1回のペースでフィリピンやタイ、インドネシア、台湾などを訪ね、見識を広げていくという。