厚真高校の生徒と厚真町の公営塾「よりみち学舎」が共同で、おにぎりを通じた寄付活動「おにぎりアクション」に取り組んでいる。おにぎりに関する写真をSNS(インターネット交流サイト)に投稿すると、アフリカ、アジアの子どもたちに給食が届く仕組みになっており、生徒たちは町内外で協力を呼び掛けている。PR用おにぎりの試作も進めており、「文化の日」の11月3日に町内で限定販売を計画している。
同アクションは、国連で定める「世界食料デー」に合わせて、特定非営利活動法人「TABLE FOR TWO International」が行っている取り組み。今月6日から来月6日までの期間中、おにぎりの写真を会員制交流サイト「フェイスブック」や写真投稿サイト「インスタグラム」、ツイッターなどのSNSで投稿すると、写真1枚につき給食5食分が贈られる。費用は賛同企業・団体が負担する。
厚真高では、公営塾スタッフの山中卓也さん(41)が生徒たちに提案したのがきっかけとなり、1年生8人がプロジェクトに賛同。「厚真から『1000食分』」を目標に、オリジナルのチラシを作って町内外で配ってアピールするほか、新作のメニューを考案してSNSで発信している。11月3日には、考案メニューの中から採用したオリジナルのおにぎりを、「まちなか交流館しゃべーる」の協力で販売する。
厚真高生徒の活動に協力する場合、SNSで投稿する際は「#OnigiriAction」「#Atsuma」を添え付けすること。1年生の秋田さくらさん(15)は「みんなで協力して社会に貢献することが目標。食に困っている子どものために給食をたくさん届けたい。活動を北海道全体に広げていけたら」と意気込みを語る。
山中さんは「高校生が中心となった発信は聞いたことがない」と言い、取り組みを通じ「世界貢献は意外と簡単にできるということ、今後彼らが何かをやりたいと思った時に厚真町には協力してくれる方々がたくさんいることを感じてほしい」と目を細める。
取り組みの様子は、専用インスタグラム(onigiri_project_at_yorimichi)などで紹介している。