国際協力機構(JICA)の招聘(しょうへい)で来日している外国人研修生がこのほど白老町を訪れ、町内で地場産食材を使った商品開発などを手掛けるBLUE SALMON(ブルーサーモン)の貮又聖規代表(50)の講演に耳を傾けた。
研修生は、アフリカのボツワナ、ルワンダ、南太平洋のバヌアツ、パプアニューギニアの4カ国の公務員や実業家7人。地域資源を活用した産業振興について学ぶため、3~20日に道内各地を巡った。白老町には8日と14日に滞在した。
14日は町東町の町総合保健福祉センターで、貮又代表が「先住民文化を活(い)かした商品開発、付加価値商品の開発」をテーマに講演。たらこの原料となるスケトウダラの活用と販路拡大に向けた取り組みや、アイヌ民族の精神文化について紹介した。ボツワナの国家公務員、シェーズ・コレさん(25)は「文化を大切にしながら豊かな食材を使ったビジネスは素晴らしい。このような事例を知ると勇気づけられる」と語っていた。