満岡照子 生誕130年記念し企画展 仙台藩白老元陣屋資料館

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  • 2022年10月22日

 白老町陣屋町の仙台藩白老元陣屋資料館で22日、企画展「郷土の歌人 満岡照子」が開幕した。生誕130年を記念した展示で、直筆の短冊や色紙、与謝野晶子らとの書簡のほか、歌集など貴重な資料約40点が並んでいる。11月6日まで。

 満岡照子は1892(明治25)年生まれ。17歳から独学で作歌を始め、1942年まで白老町に居住。晩年は東京に移住した。夫は白老村郵便局長(当時)でアイヌ民族の文化、伝承を記録した「アイヌの足跡」の著者、満岡伸一。

 本展は、照子の歌人としての生涯と作品に光を当てた内容。会場には第1~3歌集、地元を訪ねて来た文化人や町民との交流を記録した写真、与謝野晶子や斎藤茂吉ら著名な歌人との書簡が展示されている。

 地元有志によって89年にはJR白老駅前広場に歌碑も建立されており、武永真館長は「白老ゆかりの歌人の企画展。多くの方に見てほしい」と呼び掛ける。

 初日は照子のひ孫で詩人の文月悠光(ふづき・ゆみ)さん(31)の講演「私の曽祖母 照子の生涯と歌」も行われた。

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