地域活性化起業人に DMMから川嶋さんと菊地さん  むかわ

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2022年10月21日

 むかわ町は、アミューズメント事業などを手掛ける合同会社「DMM.com」(東京都)から川嶋賢一さん(50)と菊地大輔さん(53)を地域活性化起業人として、今月1日付で任命した。町は2人を迎え入れ、胆振東部地震からの創造的復興やデジタル技術でビジネスモデルなどを変革するDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する。任期は来年3月末。

 川嶋さんは横浜市出身。同社ではEC(電子商取引)サイトの準拠、ITインフラなどの分野で活躍した実績があり、町のDXや庁内業務の効率化のために従事する。

 現状について「タブレット端末のiPad(アイパッド)の整備やチャットツールなどの活用がまだ軌道に乗り切っていない」とし、今あるものをしっかり使いこなしていくことが必要」と強調。「課題に挙がっていない懸案事項も含め、成果を出せないか考えていきたい」と話す。

 菊地さんは、アミューズメント部門の情報メディアやマーケティングなどの経験があり、町のタウンプロモーションとして役割を担い、まちなか再生にも関わっていく。東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県亘理町の出身で、「地元に何もできなかったじくじたる思いを持って、この事業に携わる」と意欲をうかがわせる。

 まちの印象を「むかわ竜やシシャモなど魅力あるコンテンツ、有効な資源がある町」と言い、「民間の知見を生かして外部の目から問題を整理し、優先順位を付けて解決へのアドバイスをしながら、一緒に考えていけたら」と語った。

 2人は17日に辞令を受けた。毎月1週間ほど町内に滞在し、業務を遂行していく。

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