むかわ町は、2025年度完成を目指す穂別博物館と周辺エリアの再整備に向けて、町復興拠点施設等整備事業推進チームを17日、発足させた。メンバーの職員13人は同日、町産業会館で竹中喜之町長から辞令の交付を受け、意欲と希望を胸に始動した。
同チームは、参事のリーダー1人、主幹のサブリーダー3人と公募で集まった9人。それぞれ所属部署と総務企画課を兼務または併任する形で、本庁舎に隣接する多目的スペースを拠点に週2、3日の専門業務に当たる。任期は来年3月末までとしているが、場合によって延長することがある。
リーダーに就任した町総務企画課兼経済恐竜ワールド戦略室の本間彰参事(48)は「町の大きな事業のため初めてつくったチーム。さまざまな力を結集し、共創の気持ちを持って進めていきたい」と結束を呼び掛ける。
メンバーは20~30代の若手が中心。経済恐竜ワールド戦略室の太田晶さん(31)は「地域おこし協力隊の時から、建物ができるまで恐竜・化石に携わりたいと思っていた。公共的にも意義があり、町民にも喜ばれる施設になったら」と希望を語る。
穂別総合支所で管理栄養士を務める健康福祉課の太田瑠美さん(25)は「穂別で生まれ育ち、地域に恩返しがしたいと応募した。住民のためになり、町外からも人が訪れる観光施設になれば」と意気込みを述べた。
竹中町長は「胆振東部地震の災禍を受けた町として防災先導のまちづくり、復興の加速が求められている。未来の景色を描き、力を結集しワンチームでモデル事業を創設してくれることを期待する。むかわ町の宝を磨いて」と激励した。