白老町社会福祉協議会と町災害ボランティアセンターは14日、町総合保健福祉センターで「町民防災講座」を開いた。厚真町高齢者福祉センター長の山野下誠氏が「災害時に高齢者や障がい者を地域で支えるために~北海道胆振東部地震の体験を通じて」をテーマに講演し、参加者約20人が熱心に耳を傾けた。
山野下氏は2018年9月の地震発生時、厚真町社協事務局次長で町災害ボランティアセンターの副センター長。ボランティアの調整に奔走するなど、災害弱者の支援に関わった経験について語った。
町社協は応急仮設住宅の建設に合わせて道内初となる生活支援相談員(LSA)を配置し、山野下氏も被災者宅へ定期的に戸別訪問を重ね、支援に当たった。
山野下氏は「被災された方を見過ごさない視点の大切さを学んだ」と振り返り、災害はないに越したことはない―としながらも「災害対応の経験や学びが、その後の復興や地域づくりにつながる」と訴えていた。