厚真町放課後子ども教室が企画する「あつまっ子商店街」が16日、厚真神社で開かれた「鎮守の杜(もり)マルシェ」(同実行委員会主催)に出店した。児童生徒らは、自ら考えて準備した新米や野菜を販売し、お菓子のくじ引きなどで接客業を体験。商売の難しさを肌で感じた。
お店体験プログラムとして福祉施設の夏祭りで行っていたカフェを、違う形にして実施した。子どもたちは販売する商品の決定、市場調査、ポップや看板作りを自力で行い、町商工会青年部から運営のノウハウや接客の基本マナーなどを学んでこの日に臨んだ。
店頭には小中学生5人が立って接客。ジャガイモの詰め放題や新米の計り売り、お菓子のくじ引きに対応した。中学生はその人に合った漢字一文字を色紙に書いて提供する実演販売をお披露目し、お客を喜ばせた。くじ引きを担当した厚南中学校1年の真野光さん(12)は「接客などで商売の難しさが分かった。今後はお菓子釣りなどもやってみたい」と意欲を語った。
接客サービスの奥深さや商品を売る難しさ、売り上げ、収支の確認など、これまでしたことのないことにも挑み、苦戦の経験もした。同教室の専任スタッフを務める「オフィスあっぷ・ろーど」の上道和恵代表は「思い描いたことを形にする面白さの一方、難しさも感じた体験を、学校生活でも生かしてほしい。たとえうまくいかなくても、改善しながら自分たちがやりたいことを形にするチャレンジをしてもらえたら」と話していた。