白老町教育委員会と町萩野の白翔中学校は14日、同校で全校生徒106人を対象としたプロフェッショナル講演会を開いた。白老観光大使で同校の校歌「翔べよ 友と」を作詞、作曲したバイオリニストの牧千恵子さんが講演し、オリジナル曲や校歌の生演奏を披露した。
講演会は、2013年度に制定された「しらおい子ども憲章~ウレシパ(育ち合う)」の具現化を進めるプロジェクトの一環。
牧さんは横浜市出身。アコーディオン奏者の渡辺美和子(ミヤック)さんと2人で「ドゥ・マルシェ」を結成し、国内外の舞台や式典などでタンゴ調のオリジナル曲を披露している。
海外の旅を続けていた中、30年ほど前に初めて白老町を訪れ、ポロト湖の風景や住民の心の温かさが身に染みたという。ふるさとの大切さなどを伝えたいと校歌に込めた思いに触れ、「校歌の歌詞の中に自分だけの好きな言葉を見つけてくれたらうれしい。自分の得意なことが誰かの助けになる時が来る。自分を好きになって元気に過ごして」と訴えた。
お礼の言葉を述べた生徒会副会長の2年、下澤風那さん(14)は「牧さんの言葉に勇気づけられた。今まで以上に校歌の意味を考えて歌いたい」と話していた。
同日、「ドゥ・マルシェ」は町内のしらおい創造空間「蔵」でライブを開き、パワフルな演奏で聴衆を魅了した。