安平町追分地区にある道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」で9日、日本と台湾に計5カ所ある「追分駅」やまちなみを紹介するオンライン交流会が行われた。安平町や台湾台中市の追分駅をリアルタイムでつなぎ、それぞれが持つ歴史や文化について情報交換した。
有志でつくる「道外禁止?!鉄道プロジェクト」(石川成昭代表)が主催するJR室蘭線の開通130周年を記念したイベントの一環。及川秀一郎町長も参加し、「つながる”追分”」と題する交流会の開催が実現した。
街歩き研究家の和田哲さん=札幌市在住=が、自らの足で巡った各地の追分について解説。国内では安平町以外に、秋田市、滋賀県大津市、三重県四日市市に「追分駅」が存在し、いずれもJR奥羽本線120周年、京阪京津線110周年、四日市あすなろう鉄道100周年との節目を迎えていることを紹介した。
「追分はもともと街道分岐を由来とした『分かれ道』と言われているが、ゲートウエー(玄関)の役割を担い、逆から見ると『合流』の地点。各駅に歴史、夢やロマンがある」と力説。「コロナ禍の状況が良くなった時には、いろんな追分駅から皆さんをつなげたい」と話した。
一方、台中市の追分駅は11日の開業記念日を前に交流会を行い、駅関係者をはじめ、警察、市民ら約80人が参加。駅舎を案内したほか、現地の小学生による管弦楽演奏や野球少年団が登場し、オンラインのスクリーン上からお祝いムードの様子を伝えた。