厚真町観光協会が主催する秋の収穫祭「あつマルシェ」が9日、同町本郷のこぶしの湯あつま前広場で3年ぶりに開かれた。秋晴れの空の下、新鮮な野菜や食を求める家族連れなどでにぎわった。
収穫の秋に地元農産物への理解と町の魅力をアピールしようと、2017年に始めた食のイベント。会場では札幌市のセンチュリーロイヤルホテルが厚真産の豚肉で作ったハンバーグを振る舞ったほか、あづまジンギスカンやホッキ焼き、豚肉の串焼きなどを提供し、昼すぎにはどのブースも完売するほど大盛況だった。
新鮮野菜、無印良品の加工食品、木工クラフトの販売のほか、馬そりでの散歩体験や大型トラクターなどの展示も行った。ジャガイモの詰め放題、小豆、新米のすくい取りのブース前には長蛇の列ができ、カボチャたたきは子どもの人気を集めた。
あつマルシェの開催は新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年、一昨年と中止したため、3年ぶり。苫小牧市から訪れた川上一さん(70)は「昼食を食べ、いろいろ見て、野菜を買ったり新米のすくい取りをしたりした。初めて来たが、いいイベント」と話していた。