町内で働く3人と パネルディスカッション 鵡川中2年生「むかわ学」

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  • 2022年10月10日

 むかわ町の鵡川中学校(阿部隆之校長)は7日、地元の産業や文化などについて学ぶ「むかわ学」の一環で、パネルディスカッションを行った。2年生35人が、町内で働く3人から仕事のやりがいや苦労話を聞き、働くことについての理解を深めた。

 3人は農家の平島道弘さん、道の駅「四季の館」に勤務する伊藤由里子さん、水産加工会社「吉村燻製工房」の代表吉村正さん。

 平島さんは、野菜は高騰すると買ってもらえなくなるが、消費者の声を聞くことがやりがいになっていることを伝えた。仕事をする上で「誰でも最初はうまくできないが、根気よく続けることが大事」と説き、「勉強一つ一つを覚えておくと、将来に損はない」と助言した。

 伊藤さんは、接客時に「丁寧な対応と不明確な情報は伝えないことを心掛ける」一方、理不尽なクレームを受けた際は「お客のせいにせず、理解してもらうように努める」と話した。また、就労に当たり、自身の経験を踏まえ「金額だけで就職先を決めないで」と呼び掛けた。

 吉村さんは「コロナ禍で飲食店が休業になると、商品を取り扱ってもらえないので生産を止めざるを得ず、売り上げがなくなる」と苦労を紹介。求める人材として「能力や資格より、一生懸命取り組んでくれる人がいい」と語った。

 2年生は今後、13、14両日に町内の事業所で職業体験をする。田中成斗さん(14)は「こども園に行く予定だが、園児への接し方などを学ぶことができたら」と話していた。

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