むかわ町と空知管内栗山町は7日、介護人材の確保に関する自治体包括連携協定を結んだ。栗山町は運営する町立北海道介護福祉学校にむかわ町の生徒が進学することで学生の確保につなげ、むかわ町は同校で学んだ学生が将来、地元の介護現場で活躍してもらうことで人手不足の解消を図ることを目指す。
栗山町が同様の包括連携協定を結ぶのは、道内7例目。近隣では安平町、日高管内の新ひだか町、平取町と結んでいる。
締結式は同日、むかわ町の産業会館で行われ、栗山町の佐々木学町長は「介護人材の確保は全道共通の課題であり、町運営の介護福祉学校の学生確保は喫緊の課題でもある。本協定が両町のメリット、課題解決のきっかけになれば」と述べた。
昨年度はむかわ町で同校の卒業生1人が介護現場に就職しており、竹中喜之町長は「わが町においても介護人材の確保、育成は必要不可欠。これを一つの契機に栗山町をはじめ、協定を結ぶ自治体と、さまざまな面で情報交流、ネットワークがつくられることを期待している」と話した。
今回の包括連携協定を通じ、同福祉学校の悪七尚広校長は「これまでも高校の進路指導の際には情報提供をしてきたが、さらに一歩進んで学生とむかわ町の生徒が交流するようなつながりをつくることができたら」と今後の展望を語った。