とまこまい広域農業協同組合(本所・厚真町)は5日、新米をアピールしようと今秋収穫した地元のブランド米を厚真町と白老町に50キロずつ寄贈した。
同農協によると、日照不足の影響などはあるが、おおむね「平年並み」の作柄が見込まれるという。
厚真町には「さくら米」を贈り、町役場を訪れた同農協の堀弘幸専務は「米はきれいで、品質は良い」とアピールした。
新米は町内の小中学校、高校、こども園の給食で使用される。宮坂尚市朗町長は「子どもたちにしっかり食べてもらい、厚真町の開拓の歴史を感じ、ふるさと教育にもつなげていきたい」と感謝し、「担い手として希望を持ってもらえる農業を」と期待を寄せた。
白老町には「たんとうまい」を贈った。同農協の堀専務ら3人が町役場を訪れ、戸田安彦町長に善意を手渡した。
同町には2003年度から、胆振東部地震があった18年度を除く毎年、新米を寄せており、堀専務は「今年も収量、品質共に良好な新米ができた」と報告。戸田町長は「子供たちもおいしいお米を楽しみにしていると思う」と感謝した。
寄贈された新米は、町内すべての保育園、幼稚園で給食時に活用される。
同農協では同日、2町のほか、厚真町内の福祉施設、こぶしの湯あつまなどにも届けた。