むかわ町は、再生可能エネルギーやものづくり事業などを幅広く手掛ける大阪市の稲畑産業から、宮本忠明さん(42)を1日付で地域活性化起業人として迎えた。3日に町産業会館で任命式が行われ、宮本さんは「むかわ町独自のモデルを創出し、いろんなところから視察に来るような取り組みができたら」と希望を語った。町の同起業人は3人目。
宮本さんは長野県出身。これまで合成樹脂の分野で活躍し、直近は再生可能エネルギー分野を担当してきた。町内では防災や脱炭素・エネルギー事業、公共施設の整備や持続的な運営などの調査を担う。
町は9月21日にゼロカーボンシティ宣言をしており、今年度予定している地球温暖化対策実行計画策定で宮本さんの知見を活用したい考え。宮本さんは「太陽光やバイオマス発電など幾つかの再生エネルギーを組み合わせることが望ましい。また、林業の地産地消など地域で循環させる仕組みを構築したい」と意気込む。
竹中喜之町長は「地域資源、ポテンシャルに光を当てて専門性、手法、思いを発揮していただき、この町の成長に勢いを付けてほしい。(胆振東部地震で被災した)まちなかの再生にも一役買ってもらえたら」と期待を寄せた。任期は来年3月末まで。