災害に備え行動確認 地震・津波想定し避難訓練 鵡川中

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2022年10月5日

 むかわ町の鵡川中学校(阿部隆之校長)は3日、地震・津波を想定した避難訓練を展開した。全校生徒108人と教職員が参加。非常時に自身の身を守る行動を確認したほか、津波の浸水区域外へ避難する訓練も行い、災害に備える意識を高めた。

 学校にいる間に太平洋沖で大地震が発生し、約40分後に津波が押し寄せて来る―という想定。道立総合研究機構・建築研究本部北方建築総合研究所の職員が立ち会い、GPS(全地球測位システム)も使って訓練を繰り広げた。

 生徒らは、地震の大きな揺れから身の安全を守る訓練を校内で行った後、屋外へ避難。全校生徒が列をつくって、津波浸水エリア外になっている日高自動車道の北側へ逃げる動きを演習した。

 町が今春改訂した津波ハザードマップによると、同校を含む市街地周辺への津波の第1波到達時間は、地震発生から44分後。この日の訓練では、学校から日高道までの移動時間は20分ほどだった。

 講評で阿部校長は「想定した時間よりも早く動けた。スムーズに行動してくれたことが今回の避難訓練の大きな成果」とし、「揺れた瞬間やその後に襲ってくる津波にどう対応するか。自分たちが住んでいる家の状況も確認し、万が一の際にどうすればいいのかを考えてみてほしい」と生徒らに呼び掛けた。

 3年生の長谷川わかさん(15)は「ゆっくり歩いていたら、すぐに津波が来てしまうことを想像しながら臨んだ。いざという時にちゃんと動けるように普段から意識し、実際に起きた時にはスムーズに避難できるようにしていきたい」と話していた。

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