厚真町観光協会が主催し、農家のアドバイスを受けながら米作りを体験する田んぼのオーナー事業「稲刈り体験会」が2日、同町幌内の田んぼで行われた。オーナーの権利を持つ約180人が参加。鎌を使って稲を刈る農作業に挑戦した。
田んぼのオーナーは、1区画(1アール)2万7500円で1シーズンのオーナー権を手にし、種まきから収穫まで一連の流れを体験できるプログラム。同協会によると、今年度は道内外から80区画分の申し込みがあった。
稲刈りは、午前と午後の計3回に分けて行われ、オーナーたちは鎌を振るって、黄金色に実った「ななつぼし」の穂を収穫。苫小牧市から職場仲間、家族らと参加した会社員の中村亮太さん(27)は「米作りの大変さが身に染みたが、やったことがなかったので楽しかった。また来年も参加したい」と話していた。収穫した穂は玄米または精米にして、11月上旬から下旬にオーナーへ引き渡されるという。
また、1日は関連事業としてプロ野球日本ハムファイターズによる被災地復興支援事業「ふぁい田!ATSUMAプロジェクト」が行われ、球団関係者を含む約80人が稲刈りに参加した。