フランス・パリロンシャン競馬場で第101回凱旋(がいせん)門賞(G1、芝2400メートル)のレースが行われた2日夜、安平町の及川秀一郎町長らが町役場総合庁舎でテレビ観戦し、地元ノーザンファーム生産のドウデュースに熱い声援を送った。結果はまさかの19着。庁舎内にはため息が漏れ、町民の思いは来年に持ち越された。
ドウデュースは昨年、デビューから無傷の3連勝でG1初制覇を果たし、今年5月の日本ダービーをレースレコード(レース最速タイム)で優勝。武豊騎手が騎乗しての参戦で注目を集めていた。
町役場には及川町長をはじめ、田中一省副町長ら職員を合わせ計8人が、遅い時間にかかわらず、庁舎ロビーに集まった。
世界最高峰のレースは激しい雨の中で行われ、ドウデュースは序盤から後方から追走する展開となった。町職員らの思いもむなしく、最後の直線を迎える前には最後方まで下がってしまうなど、本来の走りをできないまま戦いの幕を閉じた。
及川町長は「毎年夢を見ることができるよう応援しているが、世界の頂点を争うレースだけに、そう簡単にはいかない」と振り返り、「来年の102回で頑張ってくれたら。国内G1など秋のレースをまた応援していきたい」と期待を寄せた。
このほか、国内G13勝のタイトルホルダーが日本勢では最先着となる11着。ステイフーリッシュは14着、2年連続出走となるディープボンドは18着だった。