苫小牧ウトナイ中学校野球部3年の西田澄次と矢浪光のバッテリーがこのほど、北海道選抜として第33回瀬戸内少年軟式野球広島県交流大会(8月)に出場した。北海道は1勝3敗の成績に終わったが2人は「本州や九州との壁を感じたが、とても楽しかった」と口をそろえた。
2人は8月、道内の約70人が参加したセレクションに応募し、20人の代表に選ばれた。大会には各都道府県から32チームが出場し、4チームずつのトーナメント戦を展開し、順位によってグループ別のトーナメント戦を行った。
西田は投手として「いい感じの球を投げられたが、打たれることもあった。今大会で制球が安定するようになったし成長できた」と笑顔で語った。
小学1年から野球を始めた。直球に加え三つの変化球を持つが、配球を支えているのが捕手の矢浪だ。ウトナイ中でバッテリーを組む2人は持ち前のコミュニケーションで選抜大会でも抜群の意思疎通を見せた。
小学2年時、プロ野球を観戦して野球を始めた矢浪は昨年内野手から捕手に転向。「投手と心を通わせて良いピッチングをつくることが大切。西田とはずっと組んでいるのでいつも通りのプレーができた」と話した。
大会を終えて「高校1年生からレギュラーとして試合に出られるように、体づくりに励みたい。MAX132キロの球速を、高校卒業までに140キロにできたら」(西田)。矢浪は「バッティングが得意で今大会でも打点を挙げられたが、もっと打てる選手が全国ではたくさんいた。捕手としても安定したプレーでチームを支えられるようになりたい」と意気込みを語った。