厚真町の小中学校の学習発表会、学校祭の皮切りとなる厚真中学校(北尾稔校長)の学校祭が16日に開かれた。生徒たちは、演劇発表や生徒会企画のパフォーマンスで練習成果を披露したほか、校内外で集めた情報を壁新聞に盛り込んで紹介した。
新型コロナウイルス感染症を考慮し、保護者の見学は前日のリハーサルに限定し、当日は一般開放をせずに実施した。
演劇発表は各学年で行い、3年生はある中学校でいじめを受けた被害者と周りにいた生徒たちの様子を描き、見ている人たちに身近に起こり得ることとして問題提起した。演劇のリーダーを担った久保花菜さん(14)は「どの学年も演技が上手だったので、3年生も負けていられないという気持ちで取り組んだ。練習期間は短かったが、いつもより声がしっかり出ていて出来栄えは一番よかった」と振り返り、改めて「いじめはやめてほしい」と訴えた。
感染症対策として、クラスごとの合唱や吹奏楽部の演奏は中止したが、生徒会がユニークな歌とDJのコラボやダンスパフォーマンスを披露し、盛り上がった。
同校の学校祭恒例の壁新聞は、役場庁舎と周辺整備のために行われたにぎわい会議の模様、町の移住施策、胆振東部地震で被災した森林などをテーマにした記事で構成され、3年ぶりに開催されたあつま田舎まつりの歴史や由来、拳玉について伝えるコーナーもあった。
今後は、厚南中学校が20日に学校祭を実施。小学校2校は10月に学習発表会を予定している。