選手として悔いはなし―アイスホッケー女子元日本代表・大澤ちほさんインタビュー

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  • 2022年9月10日

 ソチから北京までの五輪3大会連続でアイスホッケー女子日本代表主将を務めたFW大澤ちほさん(30)が8月、競技人生に幕を下ろした。引退発表から1カ月、トップで活躍した大澤に改めて心境を聞いた。

 ―改めて引退の感想を。

 引退公表後、多くの人が「お疲れさま」と声を掛けてくれて、少しずつ引退したと実感している。「もっとプレーを見たかった」という声もいただいて、そう思ってもらえる選手になれたことに喜びを感じる。選手としての未練や悔いは一つもない。言葉で表せないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。

 ―競技生活25年間の原動力やモチベーションは。

 楽しいが一番。とにかくアイスホッケーが好きで、楽しくプレーしてきた。リンクに乗らない日は不思議な感覚だった。

 ―心掛けていたチーム像は。

 大事なときにまとまれるよう、コミュニケーションを大切にしてきた。試合の局面で自分たちを見失うこともある中で、それぞれがどういうタイプの人間なのか、お互いを知り、支え合えるようにした。自分一人よりチーム全員でつくりあげる方が上を目指せる。チーム全員が全体を見て考える集団になり、強くなってきたのが今の日本。

 ―海外経験について。

 海外にはいろんな国の選手がいて日本より学びが多くプレーの幅も広がった。最初は自分が試合に出れるようにチャンスをつかむために必死だった。毎回結果を残さないと自分のチャンスが減る環境で緊張感が違った。中でもフェンス際やゴール前でのバトルなどの貪欲さが日本とは比べものにならないほど強かった。自分の成長に何が足りないのかを学ぶことで力をつけることができた。

 ―今後の活動ついて。

 アイスホッケーの競技人口減少を課題としたい。今は競技に触れる機会も少ない。今後はメディアなどいろんなところで発信して、アイスホッケー界を盛り上げたい。いつか日本代表にも携われるようになればいいと思う。今は札幌で小学生などに教えている。苫小牧でもやっていけたらいいなと思う。市と連携も深めて、地元苫小牧に恩返ししたい気持ちもある。

 ―今の苫小牧の競技環境は。

 競技の衰退が著しい中、スウェーデンでは小さな町でも町全体が盛り上がるほどアイスホッケーは人気で、試合の日は町にユニフォームを着て歩く人の姿があふれている。昔は苫小牧もこんな感じだったな―と、寂しい気持ちになった。もう一度当時の苫小牧の活気を取り戻していきたいと強く思う。

 ―新生スマイルジャパンへ。

 海外経験や国際選手との試合経験が少ない選手が多い。まずはいろんな経験をしてたくさん成長してほしい。今まで精神力や戦い方を国際試合で培ってきた部分が大きかった。今は自分の世代よりもホッケーIQが高い選手がそろっている。本当に強くなれるチームだと思うので、経験を積んでいくことが未来のメダルにもつながると思う。

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