穂別高25年度募集停止 落胆の声相次ぐ  むかわ

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2022年9月7日

 穂別高校(むかわ町)の2025年度募集停止を盛り込んだ公立高校配置計画が、道教育委員会で6日に正式決定されたのを受け、むかわ町や学校関係者からは落胆の声が相次いだ。

 竹中喜之町長は「非常に残念だ」と苦渋の表情を浮かべ、「報告に至った経緯をしっかり受け止めなければならない」と語った。町は昨年度、胆振東部地震以降では初めて転入超過となり、復興への弾みを付けようとしているさなか。地域住民の気持ちも考慮し、「道教委の基本姿勢は変わらなくても、地元としてはできる限り生徒確保に向けた対策をしていきたい。来年度以降に向けた動きや姿勢を見てほしい」と訴えた。

 穂別地区の小中高校に児童生徒を通わせる保護者でつくる有志の会は署名活動を行い、道教委に募集停止の再考・猶予を求めてきた。栗原健一代表は「まちに高校を残さなければいけないと強く要望してきた。(募集停止の基準は)指針に記してあると言われて、どうしていいのか分からない」と苦悩する。「これから保護者の声をしっかり聞きながら、町民が納得できる形になるよう道教委に訴えていきたい」と話していた。

 穂別高校は少子化や地元中学生の近隣高校への進学などで入学者数が減少。5月1日時点の1年生の在籍者数が2年連続で1桁(21年7人、22年8人)となり、道教委が6月、23~25年度の配置計画案で募集停止の方針を打ち出していた。

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