白老町社台のNPO法人ウテカンパ（田村直美代表）は8月31日、町虎杖浜の竹丸渋谷水産（渋谷敏幸社長）に生理用品を寄贈した。同法人が昨年開設した女性サロンの活動の一環で、同社で働くベトナム人女性労働者17人への支援。

　同法人は、昨年9月に女性サロン「ラポラポ」を開設し、悩みを抱えて孤立する女性たちの支援活動をしている。国の地域女性活躍推進交付金を活用した町の事業を受託したもので、活動拠点のカフェ「ミナパチセ」（町社台）などで毎月、サロンを開いたり相談窓口を設けたりし、社会とのつながりを回復するサポートをしている。

　同社への生理用品の寄贈は昨年から考えていたが、感染症対策などのため控えていた。1人当たり2パックを紙袋に入れ、ベトナム語で「困ったことがあったら相談を」と記し、無料通信アプリLINE（ライン）を使ったサロンの公式アカウントを添えた。

　田村代表（51）とウテカンパのメンバーでコミュニティナースの須貝夢乃さん（26）が同社を訪れ、善意を届けた。渋谷社長（58）は「外国から来て町内で働いている研修生を支援してくれ、心強く思う」と感謝した。田村代表は「来年はサロンで交流会を開けたら」と話していた。