白老町大町の喫茶店「休養林」のドアからこのほど、珍客が舞い込んだ。国内に生息するトンボの中で最大のオニヤンマ。店主の相吉正亮さん(82)は無類のトンボ好きで、相好を崩した。
珍客が訪れたのは、24日午後5時ごろ。体長は10センチ近くあり、大型。黒地に黄色いしまのある体と宝石のように輝く大きなエメラルド色の目が特徴だ。
相吉さんは1998年、仙台藩白老元陣屋資料館の館報でトンボの生息調査報告をまとめたこともある。白老では過去にポロト湖で見たことはあるが、街中に現れるのは珍しいという。
まして店内に訪れ、驚きとこみ上げるうれしさを隠せない。よく見ると羽の一部がこぼれ、疲れている様子で「しばらくそっとしておき、閉店前には外に逃がしてやりました」と静かに話していた。