厚真町は26日、町総合福祉センターで2022年度の戦没者追悼式を行った。遺族や来賓を合わせ約50人が参列。戦没者の冥福を祈り、平和への思いを新たにした。
式辞で宮坂尚市朗町長は「過去の歴史に真摯(しんし)に向き合い、戦争の悲惨さと過去の功罪を明らかにし、人類の未来が閉ざされることのないよう平和の尊さ、平和を堅持する知恵を次の世代に継承していかなければならない」とあいさつ。さらに「互いを気遣い、思いやりながら、再び穏やかな日常を取り戻せるよう、たゆまぬ努力を続けていく」と誓った。
厚真町遺族会の加勢敏和会長は参列者に感謝の意と「いかに年月がたとうとも悲しみは尽きない。平和な今日こそ、戦争の悲惨さを、そこに幾多の命が犠牲になったことを、次の世代に語り継いでいくことがわれわれの務め」と思いを述べた。
町によると、太平洋戦争などで犠牲になった町内の関係者は判明している分で約120人に上るという。