北海道学生野球1部秋季リーグが27日、とましんスタジアム=苫小牧市=で開幕する。北洋大は第1節で北海道教育大旭川と激突。少数精鋭のチームを入学時から支えてきた4年生13人にとって集大成の一戦に、成田登夢主将(4年)=長野松本国際高出=は「いい成績を残して悔いなく終わりたい」と意気込む。
東京農業大北海道オホーツク、函館大、旭川大、帯広畜産大を含めた6校が9月25日を最終日とする競技12日間で計5節の2回戦総当たりを展開する。優勝校は札幌学生野球秋季リーグ1部覇者と明治神宮大会(11月)切符を懸けた代表戦に進出する。
4~5月の春季リーグを2位タイで終えた北洋大。4年ぶりの全日本選手権出場も夢ではなかっただけに満足できる結果ではなかったが、ライバルの東農大、函大とそれぞれ接戦を繰り広げ収穫もあった。
7月以降は新型コロナウイルスの猛威にさらされ、日々の練習に大きく支障が出た。8月の練習試合では感染症による主力の不在などが響いて勝利はなし。「正直不安はある」と成田主将。
ただ下を向く必要はなさそうだ。いずれも小差の好ゲームばかりで、各戦に先発したエース後藤晟(4年)=長野松本国際高出=、福田翔大(3年)=駒大苫小牧高出=の投手2枚看板は順調な仕上がり。4月に入学した1年生も徐々に大学ステージに慣れ「動きがよくなってきた」と大滝敏之監督。
まずは1節の旭教大、2部から初昇格した2節の帯畜大を下して函大、東農大戦へ勢いづきたい。監督は「チームを支えてきた4年生に何とかいい思いをして終わってほしい。やるべきことをいかに実践できるかが勝負」と語った。
リーグ日程は別表の通り。