イモッペ地蔵まつり 大勢の人出 夜空に大輪の花 むかわ

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2022年8月25日

 むかわ町の伝統行事「鵡川地蔵まつり」が23、24両日、町宮戸の鵡川大漁地蔵尊境内で開かれた。新型コロナウイルス感染症対策として中止にしていたステージイベントや模擬店を3年ぶりに再開。町内から多くの人が訪れてにぎわった。

 町民の有志や観光協会でつくる同まつり実行委員会、鵡川大漁地蔵尊奉賛会が主催する夏祭り。地元では「イモッペ地蔵まつり」の愛称で親しまれている。

 今回は感染症対策として入り口を一本化したほか、手指消毒、検温を呼び掛けた。飲食スペースも限定し、パーティションを設置した。

 宵夜祭の初日は、人同士の接触を避けるため、盆踊り大会は中止したが、アイヌ古式舞踊と民謡ステージを繰り広げ、拍手が起きた。模擬店では焼き鳥やおでん、かき氷、ビールなどの露店が並び、多くの人で活気に満ちた。同級生と訪れた鵡川中学校1年の六角明憲さん(12)は「コロナ禍でもこんなふうにお祭りができてうれしい。久しぶりに来られてよかった」と満足そうな表情を浮かべた。同実行委の関係者は「お祭りはにぎわいの創出だけではなく、歴史や伝統、地域のつながりを確かめるなど多くの意義がある」と開催の意図を話した。

 初日を締めくくる打ち上げ花火は約1000発上がり、集まった人たちは夜空を彩る美しい光景に酔いしれた。

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