23日午前7時20分ごろ、白老町のポロト湖ビジターセンター窓口近くのデッキで開翅長(かいしちょう)15センチ大のガが見つかった。ガはチョウ目最大級のガを含むヤママユガ科の仲間でクスサンとみられる。
同センターの管理人藪田勲さん(67)がスマートフォンで撮影し、本紙に情報を寄せた。「(5月に見つけた)イボタガの子どもと思ったのですが」と驚いている。
支笏湖ビジターセンター(千歳市)の榊原茂樹自然解説員によると、クスサンは国内最大のガのヨナグニサンや美しい青白色の羽を持つオオミズアオの仲間。ベージュ色の羽と波状紋になった後翅(うしろばね)の蛇の目紋が特徴。日本全土に分布するが、簡単に見られるものではないという。
ガやチョウの羽には飛ぶために必要な鱗粉があり、人の手が触れてたくさん取れてしまうと、うまく飛べなくなることから、榊原さんは「見掛けてもなるべく触らずに観察を」と話している。