被災地ツアーを体験 厚真町議会産業建設常任委

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2022年8月25日

 厚真町議会産業建設常任委員会(下司義之委員長)は23日、町観光協会で行っている震災学習プログラムの被災地ツアーを体験した。委員会メンバーや町職員らが参加。吉野地区、富里浄水場など山腹崩壊による被害の大きかった北部地域や、日高幌内川、厚幌ダムなどの被災現場を見て回った。バスの中では被災現場に加え、日頃の備えについても説明を受けた。

 議場に戻ってからの検証では、委員から「町内の子ども向けにアプローチできないか」との要望が寄せられた。同協会の原祐二事務局長は「町教育委員会と相談し、調整していく」と答えた。さらに、復旧が進み「当時の様子が分かりにくくなっている場所については、発災直後の写真やパネルを使って対応している」と話していた。

 同協会によると、2018年9月に発生した胆振東部地震の後、被災した北部地域などの案内を依頼されたり、問い合わせが増えたりしたことを背景に、翌年から被災地ツアーをスタート。初年度は81件2109人の参加があり、以降も年間1000人以上が利用した。

 昨年10月からは被災地ツアーに避難所運営体験を組み合わせた震災学習プログラムを構築し、道内の中学校を中心に申し込みを受け付けている。

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