一般社団法人アイヌ力(宇梶静江代表)は20日、樺太アイヌ協会の副会長でアイヌ民族文化財団のアイヌ文化活動アドバイザー楢木貴美子さん(74)=札幌市在住=の料理教室を活動拠点とするシマフクロウの家(白老町東町)で開いた。町民約30人が樺太風チカリベ(海鮮と野草などの和え物)などを作り、食事をしながら交流した。
楢木さんは今春、共通の知人を介して宇梶代表と出会い、白老で初めて料理を指導することになった。
この日は、ハスカップご飯やエゾカンゾウの酢の物、鹿肉のオハウ(温かい汁物)などの作り方を手ほどき。参加者は料理が出来上がると、宇梶代表の「イペ アンロー(いただきます)」の掛け声で食事を始め、野草茶などと共に味わった。食後は、楢木さんがトンコリ(弦楽器)演奏を行い、「樺太にもアイヌ民族がいることをもっと多くの人に知ってもらいたい」と話していた。
宇梶代表は「さまざまな取り組みを通して皆さんとコミュニケーションを図りたい」と話し、自身が半生を語る講演会を9月23日午後1時から同会場で開く。入場料は2000円で、定員は20人(先着)。駐車場がないため公共交通機関を利用する。
予約、問い合わせはアイヌ力 携帯電話080(5459)7788。メールainugaku@gmail.com