活動のヒント探る 町内会役員研修会開く 白老町連

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2022年8月23日

 白老町町内会連合会は20日、「地域福祉の充実に向けて―町内会と民生委員の連携」をテーマに町内会役員研修会を町中央公民館で開催した。町内会役員約70人が講話に聞き入り、活動のヒントを探った。

 テーマは、全国的な少子高齢化、人口減少社会を迎え、高齢者をはじめとする独居世帯が増加傾向にあることを背景に設定。「地域社会に身近な町内会役員と民生委員の連携が重要」と、同連合会の吉村智会長と町民生委員児童委員協議会の吉田末治会長がそれぞれ講話した。

 吉村会長は、町人口の65歳以上の割合が昨年1月時点46・2%で全道15位と、胆振管内で最も高い状況であることを指摘。「高齢者の認知症による徘徊(はいかい)や孤独死のリスクが高まることを意味している」とし、町ぐるみで行う見守り活動の一歩として、町内会役員と民生委員とのさらなる連携強化を訴えた。

 吉田会長は、民生委員児童委員の役割について「困り事や心配事を聞いて助けてくれる人や場所を紹介するつなぎ役」と説明。「まちの皆さんの心に寄り添う究極のボランティア活動委員」と紹介し、活用を呼び掛けた。

 講話後は、参加者が町内会で抱える課題などについて意見を交換した。

 同連合会は、町内会の優れた取り組みを学んだり町全体の課題について理解を深めたりすることを目的とする「町内会活動実践交流会」の開催をコロナ禍で控えてきた経緯があり、今年は役員研修会として開いた。

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