安平町での暮らしや教育をアピールする移住現地体験ツアーが20日、同町追分地区で開かれた。道内外から参加した2組7人がおいわけ子ども園を見学したほか、町民との交流を通して町内での教育や子育てについてイメージを膨らませた。
町や地元団体、NPO法人などでつくる「あびら移住暮らし推進協議会」が、人口減少対策の一環として主催した。「子育て・教育」を政策に掲げる町の取り組みに実際に触れることで、興味・関心を持ってもらうのが狙い。
おいわけ子ども園では、山城義真園長が園独自の取り組みやユニークな構造の園内、園庭などを説明。地元食材を生かした給食の試食会を行った。このほか、町で力を注ぐ社会教育事業「あびら教育プラン」、民間有志で行う「赤ちゃんカフェ」といった地域コミュニティーなども紹介した。
昼食はバーベキューを囲んで先輩移住者や町民と交流する時間を設け、資金繰りなどに関する相談の場も設けた。
札幌市から参加した30代の夫婦は「以前web(ウェブ)で開催された体験会にも参加したが、実際に来て分かったことがたくさんあった。子どもの様子を見て、住みたいと感じた」と好感を抱いたよう。同協議会の担当者は「これをきっかけに、安平町と関わりを持ち続けてくれたら」と期待していた。