平和の尊さ改めて実感 広島派遣事業を報告 むかわ

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  • 2022年8月20日

 むかわ町の2022年度広島平和の旅派遣事業(5~7日、広島県)に参加した町内の中学生が19日、町役場を訪れ、竹中喜之町長に帰町と成果を報告した。

 今回、現地に派遣されたのは鵡川、穂別両中学校の生徒7人と派遣団の団長を務めた穂別中の三品秀行校長、引率の町職員ら。一行は原爆が投下された6日に行われた平和記念式典に参列したほか、広島平和記念資料館を見学したり被害者の講話を聞いたりし、戦争の悲惨さを学んだ。

 鵡川中3年の奥野愛那香さん(14)は、同資料館で当時の被爆者の記録をたどり、「平和の尊さを改めて感じさせられた。戦争は決して人ごとではない」と思いを強くした様子。穂別中3年の中條光さん(15)は「被爆直後の光景や川に飛び込んだ人々の写真、一生懸命家に帰る人の姿を伝えた文章に、胸が締め付けられる思いがした。今、平和に過ごせている喜びを感じた」と振り返った。

 竹中町長は、町内の戦没者も200人におよぶことを挙げ、「良い戦争は決してない。見て、聞いて感じてきたことを、命のバトンとしてこれから先に伝え続け、日常の平和の大切さを考えていただけたら」と語った。

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