参加した児童生徒が経験発表 二度と戦争を 起こしたくない 広島派遣事業  安平

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  • 2022年8月19日

 安平町内の小中学校で2学期がスタートした17日、広島市への派遣など同町の平和記念事業に参加した児童、生徒の発表会が各校で行われた。

 今年度は今月5~7日の3日間、町内の小中高生5人が広島市で折り鶴を奉納し、平和記念式典へ参列したほか、原爆ドームや平和記念公園を見学し、被爆者から体験を聞くなどした。例年、町の平和祈念式典で報告していたが、昨年から式典を取りやめたため各校で発表の場を設けた。

 このうち遠浅小学校(奥本政一校長)では、始業式の後、5年生の白川玄馬君(10)が全校生徒に向けて発表。原爆や水爆の威力について調べたほか、被爆者の生の声を聞いて「後遺症で苦しんでいる人がたくさんいて、思っていたより原爆の被害が今でも残っていると感じた。二度と戦争を起こしたくないと改めて思った」と述べた。「また平和記念資料館に行ったり、詳しく話を聞いて、多くの人に伝えていきたい」と平和への思いを新たにしていた。

 同事業は核兵器廃絶と世界平和を願って、旧追分町時代の1988年から継続している。町教育委員会では例年、町内の各小中、高校の児童生徒を広島に派遣してきたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年、一昨年は中止していた。

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