川崎市在住のロックボーカリスト朴保(パク・ポー)さん(67)のライブ「だから唄(うた)おう」が17日、白老町東町の多目的施設「シマフクロウの家」で開かれた。町民約20人が来場し、歌声に聞き入った。
同施設は、町在住のアイヌ民族文化伝承者、宇梶静江さんが代表を務める一般社団法人アイヌ力(ぢから)の活動拠点。
朴さんは、宇梶さんと共通の知人を通じて知り合い、町内で初のライブを開くことになった。この日は、反戦や反原発、愛をテーマにした自作の曲を約10曲熱唱。「戦争は、まだ終わっていない。戦争をあおるような世論に諦めずに歌い続けたい」と訴えた。
1955年山梨県出身。韓国人の父と日本人の母を持つ。79年にメジャーデビューし、83年に渡米。ピート・シーガーらミュージシャンと交流してきた。平取町二風谷などでの平和イベントに参加し、精力的に活動している。