「移住者」テーマに 旭川大生 ― 厚真町を調査

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  • 2022年8月18日

 旭川大学の保健福祉学部コミュニティ福祉学科の学生たちが、「移住者」をテーマに厚真町を調査している。同学科の2、3年生29人が20日まで、オンラインを活用して町の担当者や住民に聞き取りを実施。移住者の生活の実態を把握しながら、課題とその解決方法などを探っていく。

 同学科の授業「コミュニティ調査実習」の一環。同学科は2018年度から、厚真町豊丘地区を中心に調査を継続してきた経緯があり、昨年度までの聞き取りから地域集落の課題を分析。今年度は移住者が地域にもたらす活力と住民との関係性などについて、30人ほどにインタビューを予定している。

 今年度の調査も、昨年度と同じように、新型コロナウイルス感染症対策として町内には入らず、学生の自宅と町役場をオンラインでつないで実施。学生2人と指導教員1人が1組の班となって、それぞれ聞き取りを行っている。

 初日の16日は町役場のまちづくり推進課の担当者が、町の移住定住施策などについて、二拠点生活やテレワーク、サテライトオフィス、起業支援の取り組みを「重層的かつ効果的に組み合わせて行っている」と紹介。まちづくりのために積極的に人材を活用する地域おこし協力隊制度については「(隊員に)目的、やりたいことが明確にあることで、高い定住率につながっている」と説明した。

 同学科の大野剛志教授は「厚真町では移住してきた人が地域の中心的存在としてまちづくりに関わっているケースが多い。新たな価値観によって生み出すものを厚真町から見てみたい」と調査の展望を語った。

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