海産物ロードをパレード 白老町虎杖浜越後踊り保存会  白老

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2022年8月18日

 白老町虎杖浜で17日、送り盆の伝統行事「虎杖浜越後盆踊り」が行われ、白老町虎杖浜越後踊り保存会(南昌宏会長)による踊りのパレードや灯籠流し、打ち上げ花火で先祖の霊を送った。パレードでは保存会の会員や町民約40人が2列になり、町道虎杖浜海岸通(通称=海産物ロード)を踊りながら練り歩いた。

 同地区は、明治時代に新潟から移住してきた人が多い。越後衆と呼ばれた移住者たちは、遠く離れた故郷を懐かしむように「越後盆踊り」を伝承し続け、2000年には白老町無形文化財に指定された。

 この日は午後4時ごろから、着物姿の保存会メンバーら約20人が集まり、同5時ごろ、打ち上げ花火の音を合図に太鼓や笛の音色と歌に合わせて伝統の踊りを華やかに繰り広げ、沿道の地域住民に見守られながら過ぎゆく夏のひとときを盛り上げた。

 踊りの後には、アヨロ川で先祖供養のための灯籠流しを行い、同地区で漁業を営んできた開拓民の祖霊を送り出した。催しの最後には海岸の打ち上げ花火が夜空を彩った。

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