厚真町で3年ぶりに開かれた「第50回あつま田舎まつり」(町田舎まつり運営実行委員会主催=7月30、31日、表町公園)の来場者が、2日間で約1万5000人に上ったことが分かった。新型コロナウイルス流行前の2万人には届かなかったものの、好天に恵まれ町内外から多くの来場があった。現時点でコロナ感染者の報告もなく、来年以降の開催に向け手応えが感じられる結果となった。
同実行委によると、今年は感染状況を見極め、例年年6月開催のところ、7月下旬に変更した。市街地のメイン通りを踊りながら練り歩く田舎まつり音頭パレードは取りやめたが、ステージイベントや打ち上げ花火、芝生の上でジンギスカンを堪能できる草原焼き、飲食を伴う模擬店などはほぼ通常通り実施した。
来場者数は打ち上げ花火などがあった初日は6000人。キャラクターショーや歌謡ショーが花を添えた2日目は30度を超える暑さとなり、9000人を数えた。
感染症対策として当日は出入り口を限定し、検温や手指消毒を行ったほか、道の通知システムへの登録を呼び掛けた。体調不良者にはその場での抗原検査も準備していたが、該当する来場者はいなかった。
同まつりは、多くの町民に親しまれてきた町内最大規模の伝統行事。感染拡大の影響で昨年、一昨年は中止になっていた。同実行委は来年以降について、「開催時期については、今回がイレギュラーだったため再度検討することになるが、引き続き実施したいと考えている」と話した。