ふくし×まちづくりフェア 専門家に相談  納棺体験も  白老

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2022年8月8日

 白老町社台のNPO法人ウテカンパ(田村直美代表)は6日、多様なテーマを取り上げてそれぞれのカフェブースを設け、専門家と住民が交流する「ふくし×まちづくりフェア」を町本町のしらおい創造空間「蔵」で初めて開催した。

 町みんなの基金活用事業の一環。

 各ブースのテーブルに、健康、人生、語学など多岐にわたるテーマを掲げ、専門家を配置。来場した町民約80人は、それぞれ自分が興味を持つブースで専門家と語り合った。

 「ママカフェ」では助産師と妊娠や性教育について語らい、「ジョブカフェ」ではキャリアコンサルタントに就職について相談。「税金・マネーカフェ」では税理士、司法書士とお金を話題に話をして交流した。

 人気を集めたのは苫小牧市の納棺師、山田麻以さん(36)が案内役の「デスカフェ」。参加した住民は、葬儀で故人の人生や人柄をしのぶ際に読み上げられる「弔辞」を自分で考えたり、棺桶の中に入ってみる納棺を体験した。山田さんは「死の疑似体験は、今を生きることをより強く意識するきっかけになる」と意義を強調する。

 田村代表は「みんなの居場所が身近にあることを知ってもらえるよう、フェアを企画した。次回の開催は来年になりそうだが、定期的に開いていきたい。今後も気軽に参加したり語り合ったりできる場を設けていきたい」と話していた。

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