道内外の高校年代サッカーチームが東胆振に集結して力を競う「北の大地ユースサッカー大会」(大会実行委員会主催)のU―18(18歳以下)女子が、厚真町内の浜厚真野原公園サッカー場で開かれている。道内外の実力校が浜厚真を舞台に7日まで熱戦を展開。期間中は選手ら関係者を町内の農産物やスイーツなどでもてなし、地域の魅力を存分にPRしている。
道内外高校年代のレベルアップと交流、競技を通した地域振興などが狙い。北海道の涼しい気候と、空港や港とのアクセスが良いことを生かし、道内外の強豪チームを招いて初めて開催された。U―16男子は7月26~29日に苫小牧市と厚真町で開かれ、U―18男子は今月16~18日に開催される。
U―18女子は4日に開幕し、道内外と選抜チームを含む8チームが参戦。2グループに分かれ、予選リーグと決勝トーナメントで優勝を目指して争っている。地元のASC北海道レディースに所属する厚真中学校3年生の蔵重晴さん(15)は、全国大会でも上位の実績を持つ帝京長岡高校(新潟県)の選手のプレーを間近で見て、「迫力が中学生とは違う。練習試合もあるので、同じポジションの選手がどういう動きをするのか見てみたい」と話した。
今回は町の地元産メークインを原料にしたスイーツ「氷室熟成あつまいも夢のスクープ」とハスカップゼリーをお土産として提供。5日には、あつまる焼きのキッチンカーが会場入りしたほか、ジャガイモの試食や販売も行った。ASC北海道レディースの中学生メンバー7人も駆け付け、町民と協力してゆでたてのトウモロコシを用意。道外から来たチームの選手たちに振る舞った。
福島県の強豪、尚志高校2年の青木こころさん(17)は「気候も涼しいし、試合会場も3面あって広く使えるのでいい」と好感を抱いた様子。新鮮なトウモロコシを口にし、「甘くてシャキシャキしていて、すごくおいしい」と笑顔で頬張った。
厚真町に本所のあるとまこまい広域農業協同組合の松原正明理事参事は「地元農産物のアピールにもなるし、来年以降、参加選手が旅の楽しみも感じてくれるようになれば」と波及効果を期待していた。