安平町早来地区にある小中学校4校を統合し、来年4月に開校する小中一貫の義務教育学校「早来学園」の校章と制服のデザインがそれぞれ決まった。町教育委員会によると、校章は校旗や制服のボタン、ジャージーなどに使用。制服は中学1年生に当たる7年生から着用する。
校章は、新しい学校のコンセプトにもなっている「自分が”世界”と出会う場所」と、4校が一つになることから四つの手のひらが重なり合う場面をイメージした。「希望の花」などを連想する黄色を採用した。
デザインを手掛けたのは、空知管内栗山町生まれで札幌市を中心に全国的にアートディレクターとして活動する鎌田順也さん。2種類のデザイン提案があった中、6月中旬から下旬にかけて小中学校4校の児童生徒による投票を行い、有効投票数286票中199票を獲得した。
制服は、男女ともブレザータイプ。ブレザー、ネクタイの組み合わせが異なる9パターンを用意し、6~7月にかけて4校に通う子どもと保護者による世帯投票を行い、有効投票数101票中最も多い26票を集めたデザインに決めた。
制服を提案した北海道菅公学生服(札幌市)によると、ブレザーの色はダークグレーで同社が同様の色の制服を取り扱うのは、道内の中学校では初めて。スラックス、スカートは町章にもなっている緑を基調にしたチェック柄にし、ネクタイ、リボンは緑と黄色のストライプとした。
同社の担当者は新しい制服について、「洗濯機で洗うことができるほか、速乾性があり、ノーアイロンで済む。ストレッチ性にもたけているし、嫌な臭いもカットしてくれる」とアピールしている。