第104回全国高校野球選手権大会南北海道大会は25日、札幌円山球場で準決勝が行われた。苫小牧中央は2―10の八回コールドで札幌大谷に敗れ、初の決勝進出を逃した。知内は2―1で東海大札幌を下した。
▽準決勝
札幌大谷
11140003―10
00000200―2
苫小牧中央
(八回コールド)
(札)森谷、鳴海―佐々木
(苫)斉藤優、西村、横野―上野
?丸山(札)
?飯田、増田、樹神(札)木村(苫)
苫小牧中央はエース斉藤優(3年)が大谷打線につかまり、五回まで10安打7失点と序盤から苦しい展開。六回に佐々木(同)の適時打、前田(2年)の中犠飛で2点を返したが流れを変えられず。六回から登板した西村(3年)も3失点を許し、八回コールド負けに終わった。
東海大札幌
000001000―1
10001000X―2
知 内
(東)唐川、門別―菊地
(知)坂本―中田
?田中、坂本(知)
?山本朔(知)
―札幌大谷
札幌大谷 打安点
(5)飯田 531
(6)樹神 543
R4海藤 000
(7)天野 412
1鳴海 000
(3)郡山 312
(2)佐々木 511
(9)濱野 510
(8)丸山 421
(1)7森谷 310
(4)6増田 410
381510
振球犠盗残失
622281
投手 回 安 責
森谷 7 5 0
鳴海 1 2 0
―苫小牧中央
苫小牧中央 打安点
(4)木村 420
(8)大竹 300
H阿部 100
8土井 000
(6)佐藤 300
(2)上野 310
(9)1横野 300
(7)佐々木 321
(5)倉橋 200
5前田 101
(1)斉藤優 200
1西村 100
9名取 000
H水島 110
(3)高橋 210
3吉田 100
3072
振球犠盗残失
7510103
投手 回 安 責
斉藤優 5 10 3
西村 2 0/3 3
横野 1 0 0
―エース斉藤優、悔しさにじませ
チームの躍進を支え続けた苫中央のエース斉藤優(3年)が散った。初回から失点を重ね「良い流れをつくれなかった。相手の振りが強く、いいコースに投げても打たれた」と悔しさをにじませた。
南大会2試合を完投。制球の悪さと体の開きが早い―と課題点を4日間の休養で修正。長打力のある大谷打線を相手に「直球を狙われ、変化球も交えてリズムを変えて投げたが考えが甘かった」と振り返った。
新型コロナから復帰を果たした西村(同)が六回から登板。「最後に投げさせてあげたかった」と渡邊監督が交代を告げた。斉藤優は「西村が後ろにいてくれたことで安心して投げられた。先生の判断に全てを委ねて、思い切りやってこいと声を掛けた」と話した。
苫中央での3年間では「渡邊監督の指導の下、人間性と実力も成長してここまでこれた。今後の野球人生に生かして、もっと強くなりたい」と球場を後にした。