第26回全国高校女子硬式野球選手権大会が22日、兵庫県丹波市のつかさグループいちじま球場、ブルーベリースタジアム丹波で開幕した。初日は1回戦6試合が行われ、第18回(2014年)覇者の福知山成美(京都)などが勝ち上がった。北海道代表で2年連続出場の駒大苫小牧は大会第3日の1回戦で京都明徳(同)と顔を合わせる。
全国高校女子硬式野球連盟が主催する集大成の舞台。史上最多の49チームが出場し、阪神甲子園球場=兵庫県=で行われる8月2日の決勝を最終日とする競技10日間(雨天順延)で日本一を争う。
昨年の第25回大会は初めて甲子園球場で決勝戦が行われ、神戸弘陵(兵庫)が4―0で高知中央(高知)を下し、5年ぶり2度目の栄冠をつかんだ。初出場の駒大苫は2回戦で神村学園(鹿児島)に2―3で競り負けた。
▽1回戦 福知山成美8―0全国高校連合丹波、高知中央(高知)4―1広陵(広島)、日南学園(宮崎)6―2熊本国府(熊本)、佐伯(広島)6―4室戸(高知)、横浜隼人(神奈川)5―1学法石川(福島)、日本ウェルネス(東京)1―0折尾愛真(福岡)
―勢い乗り、全国大舞台に挑む「充実の駒大苫」
駒大苫が勢いに乗って全国の舞台へ乗り込む。出発前最後に同校野球部グラウンドで行われた強豪札幌国際大との練習試合に8―3で快勝。「いいイメージで終えられた」と茶木監督が目を細める充実した試合内容だった。
初回の守りで四球と失策を出しながら無失点。二回には先発柴田(3年)が2安打を浴びるも再び0点で切り抜けた。守備で粘ってリズムをつかみ、四回に9番小坂(3年)の2点三塁打などで3点。六回には2死満塁から代打渡辺(2年)、4番勝俣(3年)に連続タイムリーが飛び出し5点を奪った。
5~7月に行われた北海道支部リーグで連敗した相手を攻守に圧倒。「最後の最後でチームにまとまりが生まれた」と監督。
藤井主将(3年)は「早く試合がしたい」と胸を躍らせる。負ければ高校野球生活にピリオドが打たれる寂しさや不安以上に「チームの雰囲気が充実している」からだ。2020年の創部当初から掲げてきた日本一への思いは不変。全学年そろって、いよいよ手の届きそうな所まで来た。「一戦一戦を楽しみたい。自分たちがきょうまでやってきたことを最大限発揮できれば、結果はついてくる」。
攻守の要として活躍が期待される金田(3年)は「みんなが苦しそうなときにこそ、冷静な声掛けをしていきたい」と精神面でも支えになることを誓った。