鵡川の今富龍(3年)が七回、一死一塁の好機で右翼線に豪快な決勝打を放ちチームを勝利に導いた。「強い気持ちで振り抜いた。勝つことができてうれしい」と喜びを語った。
スタンドからの声援が選手を後押し―。「力のある相手に投手陣を中心によく頑張った」と小池監督は選手らの健闘に目を細めた。先発の柏村(2年)が七回まで1失点にしのぐ好投。11安打を許すも安定したピッチングで失点を最小限にとどめた。八回から力投を見せた後藤(3年)は「柏村に続いて気持ちを込めて投げた」と胸を張った。
昨秋の室蘭支部予選2回戦で苫中央との一戦を完投した後藤は、1点リードで迎えた最終回に崩れ、逆転を許した当時の記憶を回想。小池監督から「1年たって同じ状況、成長を見せてみろ」と激励を受けてマウンドへ。「ピンチでも直球で攻めてしのいだ。次も必ず勝ちたい」と2勝目を誓った。