駒大苫は5季連続の全道(南大会)初戦敗退。試合後、佐々木監督は「あと一本が出なかった。相手投手の間合いになってしまった」と敗因を分析した。
3年生が入学した2020年、新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた。「感染拡大により、昨年は約4カ月練習ができなかった。いろいろな葛藤があり、結果も出ない時期だった。すごく一生懸命な学年で、勝たせたかった」と肩を落とした。
夏のマウンドに初めて立ったエース・伊藤(3年)も「鵡川打線のデータも研究し、どう抑えるかも頭に入っていた。メンバー外の選手も支えてくれたのに、自分にとって最高のプレーができなかった」と涙を拭った。「コロナ禍でも野球ができることへの感謝は、グラウンドでしか表現できないもの。支えてくれた人に見せ切れず、悔いが残る」と声を絞り出した。