第20回苫小牧民報旗争奪少年野球大会最終日は10日、苫小牧市少年野球場で決勝が行われ、泉野イーグルスが6―1で北光ファイターズを下し初優勝した。3位は拓勇ファイターズと飛翔スワローズとなった。
閉会式で苫小牧スポーツ少年団野球専門部会の金澤俊会長は、決勝に進出した両チームの健闘をたたえ「次の大会に向け、さらなるチーム強化を図って頑張ってほしい」とエールを送った。
大会は3日に開幕。東胆振の18チームが競技3日間で熱戦を繰り広げた。
▽決勝
北光ファイターズ
100000―1
10302X―6
泉野イーグルス
(北)小堤、伊藤、前川―内山
(泉)黒江琥、川瀬、上原―寺口、黒江琥
?上原(泉)
?上原(泉)
泉野は三回に黒江琥の適時打などで3点を奪い勝ち越し。五回には相手守備の乱れから追加点を挙げた。北光は一回に先制するも、その後は泉野手陣を打ち崩せなかった。
▽準決勝
泉野イーグルス
100240―7
004100―5
拓勇ファイターズ
飛翔スワローズ
001010―2
10101X―3
北光ファイターズ
9日
▽3回戦
白老町少年野球クラブ
10000―1
0405X―9
拓勇ファイターズ
(五回コールド)
泉野イーグルス
210000―3
001000―1
明柳ジャイアンツ
北星有珠の沢ホークス
10000―1
0060X―6
北光ファイターズ
(五回時間切れ)
飛翔スワローズ
3420―9
0104―5
沼ノ端スポーツ少年団
(四回時間切れ)
―黒江(6年)、攻守でけん引 万能プレイヤー
泉野の3番黒江琥(6年)が殊勲の一打を放った。三回2死三塁で2番の上原主将(同)が申告敬遠され、闘志に火が付いた。「絶対に打つ」。一、三塁となって迎えた初球を鋭く中前にはじき返した。
持ち前の俊足を生かし、すかさず盗塁。続く4番寺口(5年)の敵失間に二塁から4点目のホームも踏んだ。
初戦の2回戦から全4試合で先発登板。マウンドから降りれば捕手として好投手上原らを頼もしくリードする万能プレーヤーだ。
6月下旬の全国大会切符の懸かる南北海道大会では、トーナメント1回戦で栗山に3―4と惜敗。「悔しかったけど次の大会に向けて頑張ろう」と仲間と共に気持ちを切り替えることができた。
3回戦で明柳に競り勝ち、準決勝では拓勇を逆転で下すなど「大舞台を経験して粘り強くなってきた」(桑村監督)泉野ナイン。攻守をけん引する一人の黒江琥は「制球力や球速を良くして、投手として活躍したい」と次戦を見据えた。